この度、（一財）次世代環境船舶開発センター（Planning and Design Center for Greener Ships、略称GSC）は、2024年7月10日（水）に第9回GSCセミナー-いよいよ来るぞ！ゼロエミッション-をJA開催いたしました。

今回のセミナーでは、差し迫るゼロエミッションへ向けた海事業界を取り巻く状況を、GHG削減に関する最新の情報分析に基づいて、国際競争力があるゼロエミッション船の提案、また、ゼロエミッション船普及への課題と対応の現状を以下表題の講演実施によりご説明させて頂きました。

 

① 海運のゼロエミに必須の基礎データ分析と予測

• 主要新燃料に関するWtWで算出したGHG強度とコスト、並びに主要貨物と新燃料と液化CO2に関して、日本商船隊が担うであろう海上輸送需要量と船腹量の予測結果を解説。

 

② GXフリート・シミュレータ― 新燃料転換の分析と評価

• 日・豪の鉄原料・石炭の輸送船団をモデルに、GHG強度、新燃料コスト、燃料規制値の値によって船隊の整備計画がどのように影響を受けるか、シミュレーション計算結果を示して解説。

 

③ これからのゼロエミッション船

• メタノール／アンモニア燃料パナマックス・バルカー、それらのレディ船、方形タイプBのアンモニア燃料タンク搭載コンテナ船及びこれからGSCが開発するゼロエミッション船の設計について解説。

 

③ ゼロエミッション船の課題と現状 サプライチェーンの構築に向けて

• アンモニア燃料船の安全性等、普及の課題を網羅し、これらに対する取組の現状を解説。特に、サプライチェーンの構築に関して取組み内容を紹介。

 

 

これら4公演の実施につき、当日は約270名の方々にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様には心より感謝申し上げます。

GSCでは、今後も国際競争力のある先進的な環境対応船舶の開発と幅広い情報収集を行い、年に1～2回程度、セミナーを開催していきたいと考えております。日程等が決まりましたら、ホームページなどでお知らせをいたします。

また、会員向けのご不明点等があればお問い合わせフォームよりご連絡ください。

 

セミナー当日の様子

以上